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自分の好きなこと、特にハロプロ関連の話題とテレビ番組の感想について多く書いています。
『日本名馬物語―蘇る80年代の熱き伝説』 サラブレ編集部(編)



今回はサラブレ編集部編『日本名馬物語―蘇る80年代の熱き伝説』について書いていきたいと思います。


内容
昨日の名馬なくして、今日の名馬はありえない。

ディープインパクトもスペシャルウィークもナリタブライアンも、
みんな、この名馬の跡を追ってきた…。

黄金の1980年代。

記録に、記憶に大きな足跡を残した栄光の名馬たち。

本書は、
気鋭の競馬ライター7人が描く、
馬と騎手、調教師、オーナーたちの熱き闘いのドラマである。

「サラブレ」誌の人気連載に加筆、
引退後の姿を知るための「BLOOD STORY(血統物語)」も掲載。


感想
この本のまえがきには、
「昨日の名馬なくして、今日の名馬はありえない。」と記されています。

これはその通りだと思います。

全ての事象には「ホップ・ステップ・ジャンプ」という手順があり、
ホップがなければステップすることは無いし、ステップがなければジャンプすることは無いのです。

過去があるから今があるのです。

この本では、
今日まで続いてきた日本競馬界の過去の中から、
「黄金の1980年代」とも称される1980年代の名馬たちが取り上げられています。

20頭の名馬たちが取り上げられているわけですが、
最初から順に読み進めていくと、
同じレースでもその馬によって全く見え方が異なって来ることに気付かされます。

ミスターシービーとシンボリルドルフ、タマモクロスとオグリキャップなどなど、
名馬たちのライバル関係にそれだけ熱くさせられた時代でもあったわけです。

この本は、そんな時代の熱狂をリアルに感じることが出来る一冊です。
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『日本の10大新宗教』 島田裕巳



今回は島田裕巳著『日本の10大新宗教』について書いていきたいと思います。


内容
多くの日本人は新宗教をずっと脅威と好奇の眼差しで見てきた。

しかし、そもそも新宗教とはいかなる存在なのか。

「宗教」の概念が初めてできた明治以後それがいつどう成立したか案外、知られていない。

超巨大組織・創価学会に次ぐ教団はどこか、
新宗教は高校野球をどう利用してきたか、などの疑問に答えつつ、
代表的教団の教祖誕生から死と組織分裂、
社会問題化した事件と弾圧までの物語をひもときながら、
日本人の精神と宗教観を浮かび上がらせた画期的な書。


感想
今年一つのニュースが世間を騒がせました。

それは、女優の清水富美加さんが宗教団体「幸福の科学」に出家するというものでした。

これをきっかけに新宗教に対する世間の関心は高まったと言えます。

残念ながらこの本では幸福の科学のことは取り上げられていませんが
(「GLA」の章で〝幸福の科学″の名前は出て来る)、
新宗教というものを知る上でこれほどの良書はないんじゃないかと思います。

この本では、批判的でも肯定的でもなく客観的に新宗教団体について述べられています。

教祖ともいえる人のカリスマ性や「手かざし」に頼った新宗教団体は分派しやすい。

終末論を掲げた新宗教団体は盛り上がる一方で必ず衰退する。

等々、分かりやすくかつ的確に新宗教の実態について述べられているのです。

新宗教に対して批判的ではない冷静な態度で接し、そして理解することは、
現代に生きる我々にとって必須の行為だと言えるでしょう。

そういった行為をしていく上で、この本は重要な手引きとなってくれるはずです。
『死ぬ力』 鷲田小彌太



今回は鷲田小彌太著『死ぬ力』について書いていきたいと思います。


内容
「余生」などいらない!

長生きが簡単な時代だから、いい死に方を真剣に考える

長寿社会にあって、人生の円熟期を私たちはどのように生きていけばよいのか。

何を考えながら、余生を過ごせばよいのか。

著者は、何が長寿社会を生み出したか、長寿社会は果たして幸福かを分析したうえで、
自然に生きること、
仕事は年老いてもずっと続けること、
書く人間になること、
つねに締め切りを設定して生きてゆくこと、
がんばらないこと……など様々な提言をしてゆく。

だらだら長生きしているだけでは、
年老いるごとに生きる力が失われ、自分で自由に死ぬ力も失ってしまう。

気づけば「老害」のように社会からお荷物扱いされる。

では、死ぬ力=生きる力、つまり人間力を保ちながら年老いるにはどうするべきか。

自身の「人間学」の総まとめにすると決めた70代の著者が、
読みやすく、そして滋味深く、より幸福な定年後の生き方を指南する。


感想
「死ぬ力」って何なんだろうか?

これがタイトルを見た時の自分の感想でした。

「生きる力」というのはよく分かりますが、
「死ぬ力」というのは、
果たして死ぬことに力が必要なのか?という疑問もあってしっくり来なかったのです。

しかしながらこの本を読んでみて分かりました。

「死ぬ力」とは「生きる力」のことなのです。

著者である鷲田小彌太さんは言います。

「一年生きたは、一年死んだ。」だと。

つまりよく生きることがよく死ぬことにつながっていくのです。

締め切りを設定しながらそれに向かってよく生きていくこと、
これが理想の死に近づく方法、つまりは「死ぬ力」なのです。
『警官の紋章』 佐々木譲



今回は佐々木譲著『警官の紋章』について書いていきたいと思います。


内容
北海道警察は、
洞爺湖サミットのための特別警備結団式を一週間後に控えていた。

そのさなか、勤務中の警官が拳銃を所持したまま失踪。

津久井卓は、その警官の追跡を命じられた。

一方、過去の覚醒剤密輸入おとり捜査に疑惑を抱き、一人捜査を続ける佐伯宏一。

そして結団式に出席する大臣の担当SPとなった小島百合。

それぞれがお互いの任務のために、式典会場に向かうのだが…。

『笑う警官』
『警察庁から来た男』に続く、
北海道警察シリーズ第三弾。


感想
この『警官の紋章』は「北海道警察シリーズ」の第三作目となる作品です。

今回のテーマは「警察の紋章=警察のプライド」だと言えます。

プライドのために死んだ警官、
自らのメンツを保つために他人のプライドを汚した警官、
自らのプライドを投げ打ってまで復讐を果たそうとする警官、ここに出てくるプライド(紋章)の形は様々です。

シリーズ三作目ですので前2作を読んでいたほうがもちろん楽しめるわけですが、
しかしながら独立の一作品としても非常に面白い作品に仕上がっています。

佐伯と津久井、佐伯と小島、佐伯と新宮といった、
佐伯を軸にした人間関係の面白さもまたこのシリーズの魅力ですが、
それは今作でも存分に発揮されています。

警察小説ファンならずとも一読の価値のある一作です。
『遅読家のための読書術―情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』 印南敦史



今回は印南敦史著
『遅読家のための読書術―情報洪水でも疲れない「フロー・リーディング」の習慣』
について書いていきたいと思います。


内容
元・遅読の書評家が教える本を読むのがラクになる方法
僕はいま書評家として「LifeHacker[日本版]」「NewsWeek日本版」などのニュースサイトに、
月60本近くのブックレビュー記事を寄稿しています。
つまり、単純計算でも年間読書量は700冊以上のペース。

そんな話をすると驚かれますが、なにを隠そう、僕もかなりの「遅読家」です。
ちょっと試しに、手元の本で計測してみたところ、1ページを読むのにだいたい5分弱かかりました。

とはいえ本書は、いわゆる「速読術」の本ではありません。
「過去の僕と同じような悩みを抱えている人」のための読書術の本です。

「情報洪水」でも疲れない
あたらしい「本の読み方」
「昔は読書家だったのに、ここ数年、本が読めなくなった」
そういう人も増えていますよね。

スマートフォンでSNSやニュースを見るようになって以来、僕たちの「読み方」が変化しています。
「新しい読み方」と「これまでの読み方」とのあいだで真っ二つに引き裂かれているわけです。

「本を読む人生」は、きっとすばらしい
そこで残された道は2つ。
本が読めなくなっていく自分を、このまま放置するか。
それとも、「新しい読み方」を身につけて、「本のある人生」を取り戻すか。

後者の道を選ぶ人のために、この1冊ををまとめました。
読書によって頭がよくなるとか、仕事ができるようになるとか、お金持ちになれるとか……
この際、そういったことはいわないでおきましょう。

読書そのものの楽しみを知っている人、
だけど、現状の読書量や読書スピードに不満がある人に役立つ考え方やメソッドを多数盛り込みました。


感想
本を記憶しようとする「ストック型」から「フロー型」への読書法の転身を本書は勧めます。

本を深く読み記憶しようとする読書は古くからの「呪縛」だと本書は説きます。

確かにそうかもしれません。

肩ひじを張ってする読書、背伸びする読書もいいですが、そればかりでは疲れてしまいます。

本書に書かれている「フロー型」の読書法を実践すれば、
本来の読書の楽しさ、数をこなしていくことの楽しさを知ることが出来るでしょう。

読書の呪縛から自分を解き放とう!、これは遅読家に対する重要な示唆だと言えます。