今回は『君たちはどう生きるか』について書いていきたいと思います。
内容
母親を火事で失った少年・眞人は父の勝一とともに東京を離れ、
「青鷺屋敷」と呼ばれる広大なお屋敷に引っ越してくる。
亡き母の妹であり、
新たな母親になった夏子に対して複雑な感情を抱き、
転校先の学校でも孤立した日々を送る眞人。
そんな彼の前にある日、
鳥と人間の姿を行き来する不思議な青サギが現れる。
その青サギに導かれ、
眞人は生と死が渾然一体となった世界に迷い込んでいく。
感想
この『君たちはどう生きるか』は、
宮崎駿監督が「風立ちぬ」公開後に表明した
長編作品からの引退を撤回して手がけた作品です。
タイトルとポスター1枚が発表された以外、
映画の内容やキャスト、スタッフの情報なども明らかにされず、
一切のプロモーションが行われないまま
劇場公開を迎えるという異例の展開で話題を集めました。
この映画を鑑賞した感想としては、
これまでの宮崎駿監督の作品と比べて、
かなり観客の想像力が必要な作品であるように感じました。
ゆえに色々な考え方、考察が出来るでしょうから、
ファンとしては鑑賞後も長く楽しめる作品だと言えます。
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今回は『刺青 堕ちた女郎蜘蛛』について書いていきたいと思います。
内容
不倫に破れ、
出会い系サイトのサクラをしているアサミは、
妻子と別居し自己啓発セミナーの勧誘をしている二ノ宮と出会う。
彼に連れられ刺青師の彫光を訪ねたアサミは、
女郎蜘蛛の刺青を彫ることを決意する。
彼女の背中に彫られた刺青は、
やがて二人の生き方を大きく変え始める……。
感想
谷崎潤一郎の小説『刺青』を、瀬々敬久監督が映画化したのがこの作品です。
おそらくかなり低予算で制作されたと思われるこの作品ですが、
光石研さん、嶋田久作さん、松重豊さんといった
日本を代表するバイプレイヤーたちが出演しており、
その演技に見入ってしまいます。
予算の壁というべきか、
安っぽさを感じさせる部分がないとは言いませんが、
今や日本有数の映画監督である瀬々監督の
これまでの軌跡を辿る上で重要な作品であると言えます。
今回は
『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦
~とべとべ手巻き寿司~』
について書いていきたいと思います。
内容
かつて、ノストラダムスの隣町に住んでいたヌスットラダマスが
「20と23が並ぶ年に天から2つの光が降り、
世界に混乱がもたらされる」という予言を残した。
そして西暦2023年の夏、
宇宙から白と黒の2つの光が地球に降り注ぎ、
しんのすけに白い光が命中。
不思議なパワーがみなぎるしんのすけは、
エスパーとして覚醒する。
そして、
もう一方の黒い光を浴びた男・非理谷充(ひりや・みつる)もまた、
エスパーとなった。
バイトは上手くいかず、
推しのアイドルは結婚、
さらには暴行犯に間違われ警察に追われていた非理谷は、
力を手に入れたことで世界への復讐を企む。
破滅を望む非理谷と、
それを止めようとするしんのすけの、超能力バトルが幕を開ける。
感想
この『しん次元!クレヨンしんちゃんTHE MOVIE 超能力大決戦
~とべとべ手巻き寿司~』は、
シリーズ初となる3DCGアニメーション作品で、
これまでとは一味違った映像となっています。
じゃあ3DCGにする必要があったのか?という部分ですが、
やはりこの3DCGにすることで
今回の作品は迫力が増したのだと言うことが出来るでしょう。
ストーリーとしては、
クレヨンしんちゃんの映画らしい、
しっかり笑わせしっかり感動させるものになっています。
おススメの作品です。
今回は『シン・仮面ライダー』について書いていきたいと思います。
内容
望まぬ力を背負わされ、人でなくなった男。
与えられた幸福論に、疑問を抱いた女。
SHOCKERの手によって
高い殺傷能力を持つオーグメントと化した本郷猛は、
組織から生まれるも反旗を翻した緑川ルリ子の導きで脱走。
迫りくる刺客たちとの壮絶な戦いに巻き込まれていく。
正義とは?悪とは?暴力の応酬に、終わりは来るのか。
力を得てもなお、“人”であろうとする本郷。
自由を得て、“心”を取り戻したルリ子。
運命を狂わされたふたりが選ぶ道は。
感想
最初期の「仮面ライダー」のテーマというか、
作品の中で描かれた要素の一つに
人でないものになってしまった(改造された)苦悩というものがありました。
この作品はその原点に立ち返っているというか、
そういった苦悩が描かれています。
いま放送されている「仮面ライダーシリーズ」の作品では
なかなかそういった苦悩は描かれていませんので、
改めて描かれたその苦悩は新鮮に映ると言っていいでしょう。
賛否両論があった作品ですが、自分は観ていて面白かったです。
今回は『ザ・マジックアワー』について書いていきたいと思います。
内容
港町・守加護(すかご)で
マフィア「天塩商会」のボスの愛人マリに手を出した備後登は、
自分の命を見逃してもらうため
伝説の殺し屋「デラ富樫」を連れてくることになる。
探しても一向にデラ富樫を見つけられない備後は苦肉の策として、
売れない俳優・村田大樹を映画の撮影と騙して
デラ富樫に仕立てて乗り切ろうと画策する。
相手が本物のギャングとは知らずデラ富樫を演じる村田、
村田と「天塩商会」に嘘がばれないよう四苦八苦する備後、
村田をデラ富樫と信じる「天塩商会」の面々。
それぞれの思いやすれ違いが行き交う中、
次々と予期せぬ展開が待ち受ける。
感想
佐藤浩市さん演じる村田大樹の暑苦しい演技にとにかく笑わされ、
最後には胸が熱くなる作品であります。
三谷幸喜監督作品第4作目であり、
前作『THE 有頂天ホテル』の大ヒットを受け、
とても期待された作品であったわけですが、
その期待に見事に応えた作品であると言えるでしょう。
本当に面白い作品です。