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自分の好きなこと、特にハロプロ関連の話題とテレビ番組の感想について多く書いています。
『極北クレーマー』 海藤尊
新装版 極北クレイマー (朝日文庫)新装版 極北クレイマー (朝日文庫)
(2013/10/08)
海堂 尊

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今回は海藤尊著『極北クレーマー』について書いていきたいと思います。


内容
財政破綻にあえぐ極北市。

赤字五ツ星の極北市民病院に赴任した非常勤外科医・今中は、
あからさまに対立する院長と事務長、
意欲のない病院職員、
不衛生な病床にずさんなカルテ管理など、問題山積・曲者揃いの医療現場に愕然とする。

そんななか謎の派遣女医・姫宮がやってくる。

謎めいた医療事故、女性ジャーナリストの野心、病院閉鎖の危機…。

はたして今中は桃色眼鏡の派遣女医・姫宮と手を組んで、医療崩壊の現場を再生できるのか。

日本が直面する地方医療問題に迫る意欲作。


感想
本書の著者である海藤尊さんはデビュー以来、質の高い医療エンターテインメントを発表し続けてきました。

内容はとても面白いわけですが、
その作品の中には現在の医療現場が抱えている問題点が描かれています。

つまり読者は、海藤さんの作品を楽しみながら読むことで、現在の医療問題について知ることが出来るのです。

本書もまたそういった海藤作品の一つです。

本書で描かれたのは「地方医療問題」であります。

舞台は北海道・極北市という架空のマチなわけですが、
モデルとなっているのは明らかに北海道・夕張市だといえます。

その証拠に、海藤さんはこの作品を執筆するにあたり夕張市への取材を行ったそうです。

そのことについては、村上智彦さんが書いた解説を読めば分かります。

この村上さんの解説によれば、
この作品はフィクションとして描かれているのにも関わらず
ノンフィクションのように実際の地方の医療現場を見事に描き出しているそうです。

この本に描かれているようなことが実際に地方の医療現場で起こっていると思うと、とても怖くなります。

しかしこれが現実なのです。

もちろん作品として面白いのでとてもおすすめなわけですが、
それだけではなく、地方が抱える医療問題を知ることが出来るという意味でもおすすめの作品であります。
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