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cloudy
自分の好きなこと、特にハロプロ関連の話題とテレビ番組の感想について多く書いています。
『制服捜査』 佐々木譲
制服捜査 (新潮文庫)制服捜査 (新潮文庫)
(2008/12/20)
佐々木 譲

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今回は佐々木譲著『制服捜査』について書いていきたいと思います。


内容
札幌の刑事だった川久保篤は、
道警不祥事を受けた大異動により、
志茂別駐在所に単身赴任してきた。

十勝平野に所在する農村。

ここでは重大犯罪など起きない、はずだった。

だが、
町の荒廃を宿す幾つかの事案に関わり、
それが偽りであることを実感する。

やがて、川久保は、
十三年前、夏祭の夜に起きた少女失踪事件に、足を踏み入れてゆく――。

警察小説に新たな地平を拓いた連作集。

2007年版『このミステリーがすごい!』で第2位を獲得。


感想
佐々木譲さんといえば日本を代表する警察小説の書き手として知られています。

その代表的なシリーズとしては「“道警”シリーズ」がよく知られていますが、
もう一つ、佐々木譲さんの警察小説で代表的なシリーズ作品があります。

それが「駐在警官・川久保篤シリーズ」です。

そんな「駐在警官・川久保篤シリーズ」の第1作目こそがこの『制服捜査』であります。

「“道警”シリーズ」は北海道警察という大きな機関の腐敗構造を描き出していますが、
この「駐在警官・川久保篤シリーズ」は北海道の小さな町の根本的腐敗が描き出されています。

腐敗の大きさではこちらのほうが小さいといえますが、
腐敗の根深さでいえば同じくらいか、より深いものがあるといえるのです。

それが地方部の実態です。

佐々木譲さんは北海道出身です。

その佐々木譲さんだからこそ描き出せた空気感がこの作品にはあるといえます。

全体に漂う閉鎖的な空気、
さらによそ者を嫌う北海道民の気質みたいなものが、この作品では見事に描き出されているのです。
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