FC2ブログ
cloudy
自分の好きなこと、特にハロプロ関連の話題とテレビ番組の感想について多く書いています。
『暴雪圏』 佐々木譲
暴雪圏 (新潮文庫)暴雪圏 (新潮文庫)
(2011/11/28)
佐々木 譲

商品詳細を見る


今回は佐々木譲著『暴雪圏』について書いていきたいと思います。


内容
3月の彼岸頃に北日本を襲う、彼岸荒れと呼ばれる嵐。

北海道東部では、厳寒期とは違う湿った重い雪が吹き荒れ、
嵐による暴風と暴雪が組み合わさり、交通網が完全に遮断されてしまうことも珍しくない。

その日も、テレビやラジオでは、午後からの暴風雪に注意を促し続けていた。

通報を受けた川久保が発見した一部白骨化した変死体、
余命幾ばくもないことを悲観し、会社の金庫の中の2000万円を奪う計画を立てる会社員・西田、
出会い系サイトで知り合った男と縁を切りたい主婦・明美、
暴力団組長の家に強盗に入った男・笹原、
組長の留守に強盗に入られ、姐さん(組長夫人)を殺され面目丸潰れの組員・足立、
義父の魔の手から逃げたい少女・美幸。

猛吹雪で全ての交通手段が停止され、町は閉ざされる。

それぞれの事情で一刻も早く町から出たい人々は偶然か必然か、小さなペンションに集い始める。

小さな町に、警察官は駐在の川久保のみ、応援は来られない。

この極限状態を川久保はどう乗り切るか……。

名手が描く、警察小説×サスペンス。


感想
この作品は「駐在警官・川久保篤シリーズ」の第2作目です。

前作『制服捜査』は短編・中編の連作集でしたが、この『暴雪圏』は長編小説です。

本作では密室空間(ペンション)でのやり取りが軸となっていますが、
もっと広く見れば町自体がホワイトアウトにより密室空間になっており、
そこでの川久保の活躍が描かれています。

町全体が密室空間になるということは普通ではありえない特殊な状況だといえます。

しかしながら雪国に住んでいる人ならわかると思いますが、ホワイトアウトは決して珍しいことではありません。

雪国と言えどもその町が栄えていれば対処のしようもあるのですが、
川久保が駐在をしている町は決して栄えた町とは言えないのです。

だからこそこのストーリーに真実味が生まれてくるわけです。

そこを上手く描き出した佐々木譲さんはあっぱれだといえます。
スポンサーサイト



コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック