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自分の好きなこと、特にハロプロ関連の話題とテレビ番組の感想について多く書いています。
ケガを乗り越えて―栃ノ心が初優勝
1月27日、大相撲初場所の14日目が行われ、
西前頭3枚目の栃ノ心が松鳳山との一番を制して、千秋楽を待たずに優勝を決めました。


このことに関する記事が『時事通信』に掲載されていたので以下で紹介します。

「◇5年前の悪夢
大相撲初場所(東京・両国国技館)は14日目の27日に、
西前頭3枚目の栃ノ心(30)=ジョージア出身、春日野部屋=が千秋楽を待たずに初優勝を決めた。
世界ジュニア相撲選手権入賞の経歴と見るからに力の強そうな体格。
だが、その素質が開花する過程には、
膝の大けがと師弟の賢明な判断、そして我慢の日々があった。

まわしを引き付ければ相手が身動きできないほどの腕力。
分厚い背中。
この大型化の時代に、吊り出しを見せる数少ない力士でもある。
優勝を決めた一番でも、松鳳山の突っ張りに対して、上体の前傾姿勢がびくともしなかった。

12日目の荒鷲戦もそうだったように、
この日も相手が突き起こそうとしても、あごを引いたまま、相手から目を離さない。
いなされても、土俵際で軽々と残して向き直った。
筋骨隆々の体任せに力んでいるだけではできない芸当。
自信と落ち着きの表れだ。

「最高ですね」「最高の日です」「信じられない」を繰り返す栃ノ心。
師匠やおかみさん、部屋関係者、ジョージアの家族や友人たちへの感謝の言葉を続けた。

小結も経験するなど幕内上位に定着し、これからという2013年名古屋場所、悪夢に襲われた。
右膝を痛めて途中休場。
前十字靭帯断裂と内側側副靭帯損傷の大けがだった。
翌場所から3場所全休。
公傷制度もすでに廃止されており、番付は十両を通り越し西幕下55枚目まで落ちた。

部屋の三保ケ関親方(元幕内栃栄)によると、
焦って出場したがったり絶望してやめたがったりする栃ノ心に、
春日野親方(元関脇栃乃和歌)が「あと10年相撲を取るんだよ」と言って聞かせ、
おかみさんはジョージア料理を食べられるところがないか探したりして励ましたという。

退院後、ちゃんこがおいしくて20キロ以上も増えた体重を、
食事制限で落とす努力もして14年春場所で復帰。
「何回も辞めようかなと気持ちが落ちていた。
退院して稽古場に下りて、気持ちが変わった。
親方もおかみさんも、
『自分で相撲取らないとだめなんだよ』と言ってくれて、うれしかった」と栃ノ心は言う。

◇焦って縮める力士生命
けがをした時の対処は、本人と師匠にとって、
ある意味では相撲を覚えることと同じくらい難しい。
稀勢の里も昨年春場所でけがを押して涙の逆転優勝を果たしたものの、
その後は代償に苦しみ、結果的に出場の判断ミスも続いて風当たりが強くなってきた。

無理をしてけがの功名になる場合もある。
過去の横綱では、北の湖が新関脇の場所中に左足首を骨折しながら休場せず、10勝。
「長い相撲になると足が痛いから」と速く攻め、攻撃相撲に目覚めるきっかけとなった。
大乃国(現芝田山親方)は十両時代、場所前に右足甲を骨折しながら出場して10勝した。
そうした目立つ事例でなくとも、今場所、途中休場して再出場してきた安美錦が
「けがをしているのは俺だけじゃない。
みんな隠して(相撲を)取っている」と言うように、痛みのない力士はいない。

ただ、力士は体が大きく、重心を低くして激しい動きをするので、
膝の大けがは命取りになりやすい。
引退に直結しなくとも、三役やその上を狙える可能性を閉ざされた力士も多い。
その中には、土俵へ上がりたい本能や、
番付が下がることへの焦りから復帰を急いだケースが少なくない。

03年の公傷制度廃止後、代わるものが制定されていないことも背景にある。
相撲人気回復で巡業も増えた。
4月の春巡業には16日間連続の日程が含まれている。

安美錦のように自分で自分の体をよく知るベテランならともかく、
焦って裏目に出たケースは、結果的に師匠の判断も問われる。
無理をして勝った話の方が武勇伝として語り継がれる傾向があるが、
弟子の出場・休場をきっぱり決められない師匠が見受けられる昨今、
栃ノ心のような例も共有すべき成功体験と言えそうだ。」


色々なゴタゴタが続いている相撲界において、
このようにケガを乗り越えて初優勝を飾った力士が現れたことは光明であると言えます。

今回、栃ノ心によって平幕優勝が果たされたことが、
相撲界の人気が大きく下がりかねない現状への歯止めになってくれればいいのですが、
果たしてどうでしょうか。





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