今回は『日日是好日』について書いていきたいと思います。
内容
「本当にやりたいこと」を見つけられず大学生活を送っていた20歳の典子は、
タダモノではないと噂の「武田のおばさん」が茶道教室の先生であることを聞かされる。
母からお茶を習うことを勧められた典子は気のない返事をしていたが、
お茶を習うことに乗り気になったいとこの美智子に誘われるがまま、
流されるように茶道教室に通い出す。
見たことも聞いたこともない「決まりごと」だらけのお茶の世界に触れた典子は、
それから20数年にわたり武田先生の下に通うこととなり、
就職、失恋、大切な人の死などを経験し、
お茶や人生における大事なことに気がついていく。
感想
この作品が公開される前の今年9月に他界した樹木希林さんが武田先生役を演じています。
まさにハマり役というか、そこに武田先生という人が存在しているのです。
役者・樹木希林の凄さを改めて感じました。
作品自体はドラマ性があまりない作品です。
ゆえに観る人が観ればつまらない作品になってしまうのかもしれません。
しかしながら、主人公の典子が子供の頃に観た映画のように、
観る人の感性が合った時にこの作品はものすごく光る作品になると言えます。
季節の流れ、日々の流れに身を置き、
自らが迎える一日一日をありのままに生きる、
まさに「日々是好日」の精神がこの作品には描かれています。
こんなに心地の良い作品はなかなかありませんよ。
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