今回は『そらのレストラン』について書いていきたいと思います。
内容
北海道せたな町の海が見える牧場で、
牛を飼いながらチーズ工房を営む亘理は、
妻のこと絵、娘の潮莉の家族3人、
そして気の合う仲間たちと助け合いながら、幸せに暮らしていた。
さらに東京からやって来た牧羊を営む神戸も加わって、
それぞれが生産する食材を持ち寄っては、
食材のおいしさを楽しんでいた。
そんな彼らの食材を目当てに、
ある日札幌から有名レストランのシェフがやって来る。
彼の調理により、
食材がさらにおいしくなることに感動した亘理は、
この味をもっと多くの人たちに知ってほしいと、
仲間とともに1日だけのレストランをオープンさせることを思いつく。
感想
心の底から慕うことの出来る師と出会えることは幸せなことです。
この作品の主人公である亘理には、
大谷というチーズ作りの師匠がいます。
亘理にとって大谷はまさしく人生の師であり、心の支えでもありました。
その大谷が突然の死を迎え、亘理は心の支えを失います。
大谷という師を失った亘理は、
亘理の子どもである潮莉が自転車の補助輪を外された時の様に不安定に進み、
もはや前に進むことが不可能なのではと思えるほどの状態になります。
しかし自転車と同じように、
周りの人たちに支えられながら(教えられながら)自走可能になっていくのです。
師の下から巣立ち、一人で走り始めた時に新たな物語が始まったわけです。
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