日本代表の加藤美優選手が世界ランク1位の陳夢選手を破る大金星をあげました。
このことに関する記事が『テレビ東京スポーツ』に掲載されていたので以下で紹介します。
T2ダイヤモンド・マレーシア大会<7月18~21日/ジョホールバル>
大会3日目の7月20日、女子シングルス準々決勝で
加藤美優(日本ペイントホールディングス/世界ランク22位)が、
世界ランク1位の陳夢(中国)をゲームカウント4-2で破る大金星を挙げた。
国際大会では2戦2敗の相手だが、
最後に戦った2017年4月のアジア選手権から2年以上経っており、
加藤は成長した姿を見せたい試合。
第1ゲームから得意のバックハンドで攻める加藤。
さらにミユータ(逆チキータ)がよく効き、何度もレシーブエースを奪う。
しゃがみ込みサーブでサービスエースも連発して、幸先良く先制。
第2ゲームは出足からリードも、
徐々にサーブへ対応してきた陳夢に要所でフォアを狙われ逆転される。
だがバックでミスをせず、
フォアでも決定打を放った加藤が再逆転してこのゲームも奪った。
第3ゲームは中盤から陳夢のペース。
フォアの決定打で流れを作られ、
バックの打ち合いでもほころびが出た加藤は1ゲームを返される。
第4ゲームは出足からしゃがみ込みサーブで2点取った加藤の流れに。
決定打をフォアに集める陳夢を加藤のバックハンドとレシーブが勝り、
最後もサービスエースで取って王手をかける。
ここで次のゲームから
「24分経過後に始まったゲームはデュースなしの5ポイント制」となる、
T2ダイヤモンドの特別ルールが適用に。
第5ゲームは陳夢の攻めが勝り、
加藤もサービスエースを連発するも届かず1ゲームを奪われる。
第6ゲームも陳夢のフォア攻めに押される加藤。
しかしサーブからの展開で打開し3-4まで追い詰めたところで
中国ベンチの馬琳コーチがタイムアウト。
だがその後もミスのないしぶといラリーで2点を取って逆転した加藤は
このゲームを奪い、とうとう世界ランク1位に勝利した。
加藤は試合後のインタビューで、
「監督からも強気で攻めていけってずっと言われていて。
いつも私は勝ちそうになると守りに入ってしまっていたので、
今日は最初から強気に攻めることを意識していました。
強い気持ちを持って試合をすれば、
強い選手にも勝てることがわかって自信になりました」と語った。
日本勢総崩れの中で、加藤は快挙をやってのけた。
【T2ダイヤモンド・マレーシア大会】
<女子シングルス準々決勝>
加藤美優 4-2 陳夢
11-4/11-9/4-11/11-5/2-5/5-4
今大会は日本勢が7人出場していましたが、
加藤選手以外は初戦敗退するという苦しい状況となっていました。
そういった中で今回、このように加藤選手が
孤軍奮闘とも言える活躍を見せたことは素晴らしいことだと言えます。
今回だけにとどまらず、
加藤選手が世界に風穴をあける存在になっていってくれることを自分は期待しています。