今回は小川仁志著
『ジブリアニメで哲学する 世界の見方が変わるヒント』
について書いていきたいと思います。
内容
こんな見方もあったのか!
人気哲学者が教える、新しい「アニメの楽しみ方」。
ジブリアニメには、映画を観た人たちに、
「あれは何を意味していたのだろう?」と深く考えさせる不思議な魅力がある。
それは宮崎駿監督が、
人間にとって重要なテーマを描いているからにほかならない。
本書では、そんな宮崎駿監督の10作品中に出てくる
「風」「森」「城」「海」などの主要なモチーフを哲学し、
作品に隠されたメッセージに迫りつつ、
私達の生きる現実世界の本質を解き明かしていく。
思考の楽しみに気づかせてくれるとともに、
思わずジブリアニメを観返したくなる1冊。
感想
「ジブリアニメを哲学する」、これは非常に面白いテーマです。
哲学とは森羅万象、様々なことについて考える学問です。
そしてジブリアニメは、この本でも書かれているように、
ファンタジーの世界を描いているように見えて、
実は我々が住む世界にある様々なものを描き、
しかも重要な役割を与えているのです。
逆説的に言えば、
ジブリアニメこそ哲学するのにピッタリの題材であるわけです。
「私の主張は大きく分けて二点です。
まず一点目は、宮崎駿は一般には哲学者とはみなされていないけれども、
その作品の内容の奥深さからすると、
歴史上の哲学者たちに勝るとも劣らない深い思索をしているということ。
二点目は、ただしそれは、本をテキストとする伝統的な哲学に対して、
「アニメ哲学」ともいうべき思考の新しい表現方法であるということです。」
(本文中からの引用)
この本に書かれているのは、あくまでも著者である小川仁志さんの考えです。
ここに書かれている「ある一つの答え」の他にも、様々な答えがあるわけです。
この本がキッカケとなって、
「ジブリアニメを哲学する」人が次々と出てくることが期待されます。
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