今回は『引っ越し大名!』について書いていきたいと思います。
内容
姫路藩主の松平直矩は、
幕府から豊後・日田への国替えを命じられ、
度重なる国替えで財政が困窮している上に減封と、
藩最大のピンチに頭を抱えていた。
ある日、
人と交わらずにいつも本を読んでいて
「かたつむり」と呼ばれている書庫番の片桐春之介は、
書物好きなら博識だろうと、
国替えを仕切る引っ越し奉行に任命される。
しかし、国替えの経験などない春之介は
どこから手をつけて良いか分からず悩み、
前任の引っ越し奉行の娘・於蘭に助けを求める。
春之介は仲間の協力や於蘭の厳しい引っ越し指南に助けられて、
国替えの準備を進めていく。
感想
春之介は無理難題を押し付けられ、四苦八苦しています。
一見すれば可哀想な人です。
しかしそれは間違いです。
この作品で描かれたように、
無理難題に勇敢に(?)立ち向かったことで、
彼は大きな成長を遂げるのです。
無理難題に対峙したことで成長した(成長出来る)というのは、
春之介だけに限った話ではなく、
今を生きる全ての人たちに共通する話だと言えるのではないでしょうか。
この作品は春之介の成長物語であると同時に、
現代を生きる私たちに
成長するためにはどうしたらいいのかという
重要な教えを与えてくれる作品であります。
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