クラブ名を「FC町田トウキョウ」に改名することを発表しました。
このことに関する記事が『スポニチアネックス』に掲載されていたので以下で紹介します。
J2のFC町田ゼルビアは11日、町田市内でサポーターミーティングを開催し、
クラブ名を「FC町田トウキョウ」に改名することを発表した。
昨年10月にクラブの経営権を取得した
オーナーのサイバーエージェント藤田晋社長は
「(クラブへ)増資をする契約の中に、
町田のチーム名を変更する文言を入れていた。
これについては大きなハレーションを起こすことは分かっていたので、
事前に主要なスポンサー、一部サポーターさんに説明はしたが、
情報管理に気をつけすぎた結果、十分に伝わらなかった」と明かした上で、
改名(リブランディング)の理由としては、
クラブを発展させていくためにスポンサーの獲得、
マーケットの拡大は急務で
「戦略として首都東京にある町田を拠点に東京全域でマーケティングを展開する。
世界に対しても東京というブランド力がある。
選手の獲得やブランディングに様々な利点があるので
”トウキョウ”は外せない」と力説した。
また新エンブレム、アメコミ風の新たなマスコットも発表した。
クラブ名だった「ゼルビア」は「株式会社ゼルビア」と運営会社名として残し、
ゼルビーはスタジアムのマスコットに、チームカラーも不変、
本拠地町田からも移転しないと説明したが、
出席したサポーターからは批判が噴出。
「(新しい)チーム名はクソダサい。
親会社がほぼなくてもJ2まで上がってきた町田の誇りを
全く無視したブランディング」
「名前とエンブレムを拠り所に応援してきた。
ビジネスで応援していない」という意見のほか
「ゼルビアという名前が好きなんです。
東京町田ゼルビアじゃだめなんですか?
僕らの声は聞いてくれないんですか?」と涙ながらに訴えるサポーターもいた。
藤田オーナーは「ゼルビアという名前は意外と覚えづらい」と指摘。
改名にサポーターの意見を取り入れなかったことは
「正直ミスだった。申し訳ございませんでした」と謝罪した上で、
案としては検討した「東京町田ゼルビア」などについては
「長い。東京とゼルビアを両立させるのは難易度が高かった」と説明した。
この改名については、
サポーターの思いからすれば承服できかねる内容だと言えるでしょう。
もちろんJリーグのチームにはこれまで改名をしてきたチームはありましたが、
今回のようにチームのアイデンティティとも言えるチーム名を外すような
大幅な改名はこれまではありませんでした。
そういった点から言っても、サポーターの拒否反応は当然だったと言えます。
もちろん藤田社長のビジネス的感覚と判断は優れたものがありますが、
サポーターの視点から言わせてもらえれば、
今回の改名という判断はあまりにもむごいものだったと言えます。