これはこのレースの創設以来、初めてのことであります。
このことに関する記事が『日刊スポーツ』に掲載されていたので以下で紹介します。
今年のジャパンC(G1、芝2400メートル、24日=東京)は
81年の創設から39年目で初めて外国馬不在で行われることになった。
9日、JRAが外国招待馬を正式に発表し、「外国馬0」が確定した。
ジャパンCは「世界に通用する馬づくり」を目指し、81年に創設。
第1回はアメリカから参戦したメアジードーツが圧勝し、
日本馬と世界との実力差を見せつけられた。
日本馬は第4回(84年)のカツラギエースで初勝利。
翌年にも皇帝シンボリルドルフが勝利したが、
世界との差はなかなか縮まらず、86~91年には外国馬が6連勝。
欧州、北米、オセアニアからやってきた
凱旋門賞などビッグレースを勝った名馬たちがやってきて、
いくつものドラマを生んできた。
一方で、近年は日本馬のレベルアップ、
時計の速い馬場や検疫体制、
香港国際競走の充実を理由に
外国の競馬関係者がジャパンCを敬遠。
海外からの参戦馬は減少し、
ディープインパクトが勝った06年から
アーモンドアイが勝った昨年まで日本馬が13連勝中と、
国際競走としての魅力は薄れてきている。
今年のジャパンC登録馬は10日に発表。
日本馬はレイデオロ、ワグネリアン、マカヒキなどのダービー馬、
スワーヴリチャード、3歳牝馬カレンブーケドールなどが参戦予定。
天皇賞・秋を制した昨年覇者アーモンドアイ(牝4、国枝)は
香港カップ(G1、芝2000メートル、12月8日=シャティン)へ
向かうことが発表されている。
日本を代表する国際競走が曲がり角を迎えています。
これは、記事にあるように、
日本の馬場の問題や
香港国際競争と比較して「ジャパンカップ」の魅力が少なくなったことが原因です。
日本競馬界が世界の競馬界に伍していくためには、
どんどん日本馬が世界に挑戦していくとともに、
足元にあるレースの強化、つまりは「ジャパンカップ」の強化が必須であると言えます。
今年の苦い経験が来年以降に生かされることを願います。