今回は『わたしは光をにぎっている』について書いていきたいと思います。
内容
亡き両親に代わって育ててくれた祖母・久仁子の入院を機に
東京へ出てくることになった澪。
都会の空気に馴染めないでいたが
「目の前のできることから、ひとつずつ」という久仁子の言葉をきっかけに、
亡き父の親友であった三沢京介が経営する居候先の銭湯を手伝うようになる。
映画監督志望の緒方銀次、OLの島村美琴ら、
昔ながらの商店街の人たちとの交流も生まれ、
都会の暮らしの中に喜びを見出し始めたある日、
その場所が区画整理によりもうすぐなくなることを聞かされる。
その事実に戸惑いながらも澪は、「しゃんと終わらせる」決意をする。
感想
スタジオジブリプロデューサーの鈴木敏夫はこの映画を観て、
「この国も捨てたもんじゃない。
こんなに美しい日本映画を作る若者がいる。」と評しました。
その言葉通り、この映画はとても美しい作品です。
もちろん映像描写が美しいのですが、
そのほかにも登場人物たちの繊細な心の動きの描き方、
この美しさは多くの人たちの心に刺さるものだと言えます。
決して派手さはない作品ですが、
人間が何かを考え、行動し、成長していくという単純ですがとても大切なことを、
改めて教えてくれる素敵な作品です。
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