今回は島田裕巳著
『宗教消滅 資本主義は宗教と心中する』について書いていきたいと思います。
内容
日本の宗教に異変が起きている。
かつて隆盛を誇った新興宗教は、
入信者を減らし、衰退の一途をたどっている。
著者は、
毎年恒例のPL学園の花火が「地味に」なっていることから、
日本の新興宗教の衰退を察知。
日本の新興宗教の衰退は、なにを意味するのか――。
本書は、世界と日本の宗教が衰退している現象を読み解きながら、
それを経済・資本主義とからめて宗教の未来を予測する。
共同体を解体しつくした資本主義は、宗教さえも解体し、どこへ行きつくか。
拠り所をなくした人はどうなっていくのか。
ポスト資本主義の社会を「宗教」から読み解く野心的な1冊。
感想
大昔から人間のある所には宗教が存在し続けてきました。
そんな宗教から人間は離れようとしているなんて考えもしませんでしたが、
この本を読むとその流れは世界的な流れであることを知ることが出来ます。
「福音派など、流行している宗教であっても、今が頂点であり、
やがては他の宗教と同様に衰退していく可能性が高い。
人類は、誕生以来、
その生存に不可欠のものとしてきた宗教から根本的に離脱しようとしている。」
(本文中からの引用)
この世界的な流れを知ることは、
これからの私たちを取り巻く環境を知る上で大切なことだと言えます。
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