今回は池上彰著『世界を変えた10冊の本』について書いていきたいと思います。
内容
池上彰が独断で選んだ「世界を変えた10冊」をわかりやすく紹介。
誰もが知っている書物の意外な事実を伝えながら、
その歴史的位置づけを徹底解説した、現代人、必読の書。
・『アンネの日記』が中東問題に影響力をもつその理由とは?
・日本人だけが知らない『聖書』の内容とその歴史
・『コーラン』から見えてくる穏かなイスラム教
・禁欲主義が成功を導く?『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』
・『資本論』は資本主義の欠落を暴き、革命を招いた
・アルカイダの教本『イスラームの原理主義「道しるべ」』の中身
・放射能、農薬……科学の落とし穴を告発していた『沈黙の春』
・『種の起源』が招いた宗教VS科学の対立に悩まされるアメリカ
・経済不況の処方箋となった『雇用、利子および貨幣の一般理論』
・『資本主義と自由』の価値観がリーマン・ショックを招いた
感想
この一冊には、有名だけどよく内容は知らないという本が数多く登場します。
著者の池上彰さんはその本を「世界を変えた本」だと紹介し、
その本が今の世の中にどのような影響を与えているかを
実に分かりやすく解説してくれています。
たとえば『アンネの日記』の章には以下のような文章が出てきます。
「『アンネの日記』を読んでしまうと、
イスラエルという国家が、いかに国連決議に反した行動をとっても、
強い態度に出にくくなってしまうのです。
イスラエルが、いまも存続し、中東に確固たる地歩を築いているのは、
『アンネの日記』という存在があるからだ、というのが私の見方です。」
(本文中からの引用)
あぁなるほど!と、今の世の中の話題と結びつけ、
いかにこの本が重要なのかが理解できるのです。
この本は、名著を知ると同時に今の世の中を知ることが出来る一冊です。
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