今回は見城徹著『異端者の快楽』について書いていきたいと思います。
内容
「年を取るとは、自分のセックスに忠実になることなのだ」―。
カリスマ経営者として共同体の中心に身をおきながら、
「異端者」である己との狭間で、
精神の暗闘を繰り広げてきた見城徹。
作家やミュージシャンなど、
あらゆる才能と深い関係を切り結ぶことで得た官能的な体験とは。
「個体」としてどう生きるかを改めて宣言した書き下ろしを収録。
感想
著者である見城徹さんは「圧倒的努力」をして、
編集者としての成功を掴み取ってきました。
その姿はまさに「異端者」そのものです。
そんな「異端者」見城徹の
これまでの発言だったり対談がまとめられたのがこの『異端者の快楽』です。
「経営者は社会的な存在であることが求められるが、編集者は違う。
もちろん、法律など最低限のルールの下を生きるが、
それでも編集者は「個体の掟」に従い仕事することによって
オリジナルな世界をプロデュースし、
社会に関与していく極めてマイノリティな存在だ。
そして編集者が相対する作家や表現者は、
共同体における異端者そのものだ。」
(本文中からの引用)
この本を読むと、
「異端者」見城徹が数々の「異端者」たちともつれ合ってよじれ合いながら、
現在の地位を築き上げていったことがよく分かります。
この泥臭くもあり鮮やかでもある様には圧倒されてしまいます。
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