今回は森博嗣著『読書の価値』について書いていきたいと思います。
内容
何でも検索できる時代にも、本を読む意味がある――。
わからないことは何でも検索できる時代だ。
娯楽だって山のように溢れている。
それでも読書でしか得られないものがある――。
読書が苦手でしかたのなかった少年は、
どのように本と向き合い、
大学教授・ベストセラー作家となったのか。
並外れた発想力と知的生産術を可能にする「読書の効能」がいま明らかに!
著作累計1,600万部超を誇る作家・森博嗣が、
「きれいごと」抜きに語る体験的読書論。
感想
著者である森博嗣さんはこの本の中で読書が苦手だったと言っています。
それは視力の問題があって苦手だったそうなのですが、
読書が苦手だった人が
あれだけの大ベストセラー作家になったというのですから驚きです。
「結局、本というのは、人とほぼ同じだといえる。
本に出会うことは、人に出会うこととかぎりなく近い。
それを読むことで、その人と知合いになれる。
先生、友達、あるいは恋人と、
本によってどんな「人」なのかという違いはあるけれど、ほぼ「個人」である。
そして、多くの場合、それはその本の著者であり、
またあるときは本の語り手(主人公)といえる。」
(本文中からの引用)
自分は森さんが書く「S&Mシリーズ」のファンで、
学生時代によく読んでいました。
森さんが言うように、
自分にとっては『すべてがFになる』を読んだ事は「出会い」であり、
そこからこの作品に出てくるキャラクターや
著者である森さんと「知り合い」になったのです。
良い出会いだったと感謝しています。
スポンサーサイト
| ホーム |