10月9~11日に開催する予定だった
F1日本GPが中止されることが発表されました。
このことに関する記事が『オートスポーツweb』に掲載されていたので以下で紹介します。
モビリティランドは6月12日、
鈴鹿サーキットで10月9~11日に開催する予定だった
F1日本GPの中止を発表した。
新型コロナウイルス(COVID-19)の影響が
国内最大のモータースポーツイベントにも波及するかたちになってしまった。
初の予定では鈴鹿サーキットを舞台に争われる
2020年のF1日本GPはシーズン第18戦として
10月9~11日にスケジュールが予定されていた。
しかし、2020年のF1は
世界中で感染が拡大した新型コロナウイルス(COVID-19)の影響で
3月13日~15日に予定されていた開幕戦オーストラリアGPが
レースウイーク初日となる13日の当日朝に中止が発表される事態があった。
第2戦以降も中止や延期でシーズンの開幕が4カ月以上遅れ、
ようやく今月に入り、7月3~5日にオーストリアでシーズン初戦を迎え、
その後ヨーロッパを中心に前半の8戦を開催予定であることが
F1主催者から発表されたばかりだった。
現在発表されている第8戦までは
オーストリア、ハンガリー、イギリス、スペイン、ベルギー、イタリアと、
すべてヨーロッパ圏の開催で構成され、
その後のフライアウェイとなるアジア圏、
アメリカ大陸圏での開催については未発表になっていたが、
6月12日、今年のF1日本GPの開催中止が
正式にアナウンスされることになってしまった。
12日、モビリティランドは
「2020 FIA F1世界選手権シリーズ
ピレリ日本グランプリレースの開催中止について」と
題したプレスリリースを発表し、
「国内外における新型コロナウイルスの感染拡大状況や
各地域での防止対策などを踏まえ、慎重に検討を重ねて参りましたが、
現段階で海外からの渡航に関する規制解除の見通しが立っていない
社会状況および国際的に大規模な移動を伴うイベントの特性を鑑み、
開催中止を判断いたしました」と
2020年のF1日本GP中止を決めたとアナウンスした。
新型コロナウイルスの影響で日本で行われる予定だった
モータースポーツの世界選手権イベントの予定が変更されるのは、
10月末に富士スピードウェイで開催予定だったWEC世界耐久選手権の延期、
ツインリンクもてぎで開催予定だった
2輪レースの最高峰MotoGPの中止に続いて3大会目となる。
F1日本GPは1976年に初開催され、
1978~1986年の中断期間を挟んで
1987年から鈴鹿サーキットで再開された際には中嶋悟のF1参戦、
そしてアイルトン・セナ、アラン・プロストとホンダの活躍によって
国内に一大F1ブームを巻き起こした。
その後、富士スピードウェイ(2007~8年)を経て、
ふたたび鈴鹿サーキットで開催され、
日本のモータースポーツの象徴的なイベントとして
F1日本GPは歴史を重ねてきた。
世界的に見ても鈴鹿サーキットはS字やスプーンカーブ、
高速の130Rといった最難関のコーナーを併せ持つ
ドライバーの技術を試すテクニカルサーキットとして知られ、
F1を戦うドライバーからも評価の高いコースとして知られている。
2020年のF1は、
昨シーズン3勝を挙げてドライバーズランキング3位に入った
マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が
シリーズチャンピオンの最有力候補のひとりと目され、
3年連続、7度目のチャンピオンを狙う
ルイス・ハミルトン(メルセデス)との戦いがファンの注目を集めていた。
レッドブル・ホンダのシーズンを通しての優勝争い、
そして特にホンダのホームレースである日本GPでは
1991年のゲルハルト・ベルガー(マクラーレン・ホンダ)以来となる
母国優勝に期待がかかっただけに、
日本のレースファンにとっては残念なニュースとなってしまった。
モータースポーツファンの溜息が聞こえてくるかのようなニュースです。
ヨーロッパでの開催はされるのに日本では…、
という部分に疑問を感じるファンは少なくないでしょう。
とにかく残念なニュースです。