今回は角田陽一郎著
『「24のキーワード」でまるわかり! 最速で身につく世界史』
について書いていきたいと思います。
内容
●すべての世界史の本の入り口となる本です。
つまり、世界史の入門書の入門書です。
●実は、従来の入門書は、意外にハードルが高いものが多くなっています。
理由としては、「出来事が羅列されているだけ」
「結局は歴史の流れをつかめない」「固有名詞が多すぎ」など。
無味乾燥な情報の詰め込みすぎなのです。
その結果、つまらない上、分量が多すぎて読むのが非常に疲れます。
●そこで本書では、「面白い! 」「なるほど! 」を読者に感じてもらい、
世界史に興味をもってもらうことを主眼に置くことで、
読者に世界史に嫌悪感を抱かせたり、挫折させたりしないようにしました。
●「なぜその事件が起きたのか」
「現代社会とどのようにリンクしているのか」
「現代社会に例えるとどんなイメージなのか」
「一言で言うと、結局どういったことなのか」
「当時の人々はどんな気持ちで行動を起こしたのか」
などにフォーカスすることで、それを実現ました。
●ですので、事件や人物の(入試等での)頻出事項を網羅することは、
他の世界史の本(入門書も含む)にゆずると割り切っています。
まずは興味を持ってもらい、
各々の出来事のイメージを持ってもらうのが先決だからです。
これが真の入門書の役割と言えましょう。
●テレビのバラエティ番組のプロデューサーが本職の
著者・角田陽一郎は言います。
「今起こったことや最近流行ってることを、
瞬時に理解して、どう表現すると皆さんに伝わるか?
僕らテレビスタッフは始終考えています。
そして放送時間は限られています。
まさに情報を“最速で身につける"のがバラエティ番組なのです。
この「最速で身につく」という観点で、世界史を構成・編集したのが、
まさにこの『最速で身につく世界史』です」
●また、著者は
東京大学西洋史学科で世界史を勉強・研究してきただけでなく、
世界史とは一見関係性の薄い書物も多数読んできました。
著者の持つ膨大な知識から、
わかりやすく、面白いものを厳選して集めたのが本書なのです。
感想
著者である角田陽一郎さんの職業はテレビ番組のプロデューサーです。
「「僕がこれまでやってきたバラエティ的なやり方で、
世界史にも企画や演出でいろんな味付けをして、
世界史の本を作ってみよう!
そうしたら、歴史が苦手な人にもとっかかりになるような
読みやすい世界史の本ができるのではないか?」
そんな思いでこの本を作りました。」
(本文中からの引用)
このように著者は語っていますが、
この本を読むと非常に分かりやすい例え話などが出てきて、
飽きることなく楽しく読み切ることが出来ます。
世界史を通して、様々なことに関する知識を得ることが出来る1冊です。
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