今回は更科功著
『残酷な進化論 なぜ私たちは「不完全」なのか』
について書いていきたいと思います。
内容
ヒトは心臓病・腰痛・難産になるように進化した!
複雑な道具を使いこなし、文明を築いて大繁栄した私たちヒトは、
じつは「ありふれた」生物だった──。
人体は「進化の失敗作」?
ヒトも大腸菌も生きる目的は一緒?
私たちをいまも苦しめる、肥大化した脳がもたらした副作用とは?
ベストセラー『絶滅の人類史』の著者が「人体」をテーマに、
誤解されがちな進化論の本質を明快に描き出した、
知的エンターテインメント!
感想
人間は地球上の生物の頂点に立っている、
このように考えている人たちがほとんどだと思います。
しかしそのような考えはこの本を読むと変わるはずです。
「地球にはさまざまな生物がいる。
その中で、現在ヒトという類人猿の1種が大繁栄をしている。
でもそれは、
たまたま現在の地球で繁栄しているということであって、
別の場所や時代に行ったら、どうなるかはわからない。
いや、100年後ですら、どうなっているかわからないだろう。」
(本文中からの引用)
人間よりも鳥たちが優れた部分はあるし、
人間よりも魚たちの方が優れている部分はあるのです。
その事実は私たち人間にとっては「残酷」なものです。
しかしながらこの事実を知ることで、
私たち人間は謙虚になれるのではないでしょうか。
人間という生物が
地球上で大きな顔をして過ごせる根拠はどこにもないのです。
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