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自分の好きなこと、特にハロプロ関連の話題とテレビ番組の感想について多く書いています。
『いまこそ「小松左京」を読み直す』 宮崎哲弥



今回は宮崎哲弥著
『いまこそ「小松左京」を読み直す』について書いていきたいと思います。


内容
戦後日本を代表するSF作家として知られる小松左京。

その作品は、
大規模自然災害、
ウイルス・パンデミック、
科学技術の進歩と限界等、
現在の私たちが直面し、
未だ解決できない問題を先取りするかのような
リアリティを持っていることから、
いまふたたび注目を集めている。

彼は危機の予言者なのか? それとも――。

作家としての出発点『地には平和を』、
日本SFのオールタイムベスト『果しなき流れの果に』、
460万部超の大ベストセラー『日本沈没』、
カルト的な人気を誇る『ゴルディアスの結び目』、
未完の遺作『虚無回廊』等、
小松の仕事を画期する代表作群を読み解き、
時代を超える洞察の淵源をさぐる。

小松左京を「SF作家」にとどまらない、
戦後最大の知識人として捉えなおす試み!


感想
小松左京さんといえば、
自分たちの世代にとっては
どうしても一世代前の作家という感じがして、
なかなか手に取られることの少ない作家のように思います。

しかしながらこの本を読むと、
その記述が発表当時いかに先進的なもので、
いまだに古びていないことがよく分かります。

「『日本沈没』がわれわれ読み手に突き付けているのは、
大規模地震をはじめとする災害の脅威でも、
防災のための国土改造の緊要性でもありません。
もちろん道具立てが精巧であるため、
そういう「用途」を期待して読むことも十分可能ですが、
それは作者の本意からは離れています。
この作品の意図は、
全壊全滅の危機に瀕している状況を媒介として、
戦後日本社会の「総体」を明確に炙り出すことにあった。
これも一種の「思考実験」だったのです。」
(本文中からの引用)

小松左京という作家は、
一冊の小説を通して「思考実験」を行い、
その当時、否、今もなお日本国民に影響を与え続けているのです。

これだけの大作家はなかなか現れることはないでしょう。

このことから言っても、
彼が著した著書に触れることの出来る我々は
非常に幸運な存在であると言えます。
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