今回は高橋源一郎著
『「読む」って、どんなこと? NHK出版 学びのきほん』
について書いていきたいと思います。
内容
誰もが学校で教わった「文章の読み方」。
私たちはそれを疑いもせず身につけることで生きてきた。
ところが、学校で教わった読み方だと「読めない」ものがある!?
小説、詩、エッセイ、ノンフィクションーー。
作家・高橋源一郎が好きな作品を一緒に読みながら、
「読むきほん」を学びなおす、大人のための授業を開講!
感想
著者である高橋源一郎さんはこの本の中で、
まるで子供に語り掛けるように優しく、
「文章の読み方」について教えてくれています。
「学校で教わっているわたしたちが読む文章は、
ちょっとうるさすぎるのかもしれません。
それは、おそらく、
「社会」で生きている人たちに向けて書かれた文章ばかり
読んでいるからじゃないでしょうか。
社会には、たくさんの人がいて、いろいろおしゃべりしている。
その中で書かれた文章は、おしゃべりの中でも聴こえるように、
ちょっと「大きな声」で書かれているからなのかもしれません。」
(本文中からの引用)
『「読む」って、どんなこと?』という、
簡単なように見えて大変に奥の深い問いに対して、
高橋さんは見事に答えを導き出しています。
ちょっと学校では習えないような記述も含めて、
小説家である高橋さんならではの視点が生かされていると言えます。
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