川田将雅騎手騎乗のダノンキングリーが勝利しました。
ダノンキングリーにとってはこれがG1初制覇となりました。
このことに関する記事が『日刊スポーツ』に掲載されていたので以下で紹介します。
<安田記念>
◇6日=東京◇G1◇芝1600メートル◇3歳上◇出走14頭
大金星の大逆転劇だ。
川田将雅騎手(35)が騎乗した
8番人気ダノンキングリー(牡5、萩原)がG1馬6頭を倒し、
JRA・G1初制覇を飾った。
勝ち時計は1分31秒7。
前走の天皇賞・秋は最下位(12着)に敗れたが、
前走最下位からのJRA・G1制覇はグレード制導入の84年以降、
JRA所属馬では初めて。
2年前のクラシック戦線の主役が、5歳にしてやっと王位に就いた。
どっちだ-。視界の外から強敵が来ていた。
外を伸びるダノンキングリーと川田騎手が勝利を確信しかけたところで、
グランアレグリアが内を抜け出してきた。
川田騎手も「正直、わからなかったです」とゴール前の攻防を振り返る。
一瞬、最強マイラーに前に出られた。
「やはり来ているのだなというところで、
なんとかしのいでくれという思いでした」。
一昨年の覇者インディチャンプ、
今年の3歳マイル王シュネルマイスターを競り落とし、
残り5完歩は内外離れた一騎打ち。際どい勝負を気迫で押し切った。
大金星で王位についた。
倒したG1馬は6頭。
鞍上は冠名ダノンの主戦を任され、
JRA重賞は騎手別トップの15勝。
他馬で対戦した19年ダービー2着など、
コンビが決まる以前から他のレースも気にかけていた。
「強い勝ち方をしているときも、
結果が出ていないとときもいろんな方面から僕なりにチェックしていました」。
そして、続けた。
「初めて乗ったけど、初めてじゃない感覚です」。
天皇賞・秋最下位からの復活勝利。
仕事をやり終えた男は大逆転劇にも表情を崩すことはなかった。
7カ月ぶりの実戦で待望の初G1。
これまでになかったダートでの追い切りを取り入れ、工夫をこらした。
道中の追走も実にスムーズ。
4角では進路をこじ開ける闘志も見せた。
馬が仕上げに応えた形だが、
萩原師は「一番の勝因はジョッキーの好騎乗」と最敬礼だ。
期待馬がやっと頂点に立った。
3歳時はクラシックで主役の1頭。
再び川田騎手は
「もともと素晴らしい馬で
いい成績を挙げている時間の方が長かったと思います。
ここでやっとG1タイトルを取ることができたことによって、
これからもこの馬らしい走りをして、
素晴らしい馬たちとともに歩んでいってくれればと思います」と
さらなる飛躍を願った。
今度は追う側から追われる側へ。
マイル王としてライバルの挑戦を受けて立つ。
本当に際どい勝負ではありましたが、まさに波乱と言える結果となりました。
金星をあげたダノンキングリーは能力を評価されてきた馬ではありましたが、
今回のメンバーの中では正直言って格落ちの感は否めず、
単勝支持率は1・67%しかなかったそうです。
そのような中で勝ったのですから、
まさにダノンキングリー陣営にとっては「ギャフン」でしょう。
良いレースを見せてもらいました。