今回は鷲田小彌太著
『哲学教授が読み解くヤレる女、ヤレない女』
について書いていきたいと思います。
内容
人間は性器である。
男は理論的には、あらゆるものとヤルことができる。
しかし、男はすべて女の道具である−。
哲学教授が、
「性交」とは何かを人間論の正面に据えて解き明かす。
感想
なんと刺激的なタイトルでしょうか。
これは2006年に刊行された本ですが、
いま発売したら顰蹙を買うこと間違いなし(?)のタイトルだと言えます。
タイトルだけ見れば「トンデモ本」の類だとも思えますが、
読んでみるとそこは哲学者・鷲田小彌太氏らしい記述が散見され、
なかなかに面白く読める本であります。
「世の中をひとわたり見渡せば、
どうしてこんなカップルが一緒にいることが可能なのか、
と思いたくなるような例を見かける。
答えは簡単明瞭なのだ。
二人がうまく行っているのは、性愛関係が良好だからだ。
もう少しいうと、性愛関係さえうまくいっていれば、
他のことには男も女も目をつむることが可能なのである。
これが性愛の不思議な点で、また大事な点でもある。」
(本文中からの引用)
タイトルを見て、
そういった「ハウツー本」だと思って買った人には
不満足な内容かもしれませんが、
人間の性愛を知るという意味ではとても勉強になる一冊です。
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