今後の日本競馬界を引っ張っていくのはどの種牡馬になるのか、
いわゆる「ポスト・ディープ」争いが活発化してきています。
このことに関する記事が『スポーツ報知』に掲載されていたので以下で紹介します。
10数年ぶりに北海道・苫小牧市で行われた
セレクトセール(7月12、13日)を取材した。
2日間で472頭が上場され、売却頭数は439頭で、
その総額は市場レコードだった
19年の205億1600万円を大きく上回る
225億5600万円と衝撃度は凄みをましていた。
この凄みは、「ポスト・ディープ」が、拍車をかけていると言えよう。
19年に日本競馬界を支え続けたディープインパクト、
さらに、キングカメハメハが相次いで天国へと旅立った。
今年のテーマは、次代のエースは誰になるのか。
当歳セール(13日)で
1億円を超えた種牡馬が12頭もいたことが証明しているが、
多くのバイヤーが「次」を探している。
記者もやはり、このポスト・ディープをみつけるのに躍起になったが、
ふと原点に返った。
記者が過去に取材していた時は、
サンデーサイレンスがこのセールを席巻していた。
サンデーなくしてセレクトセールの盛況はなかったと言っても言いだろう。
その血は、ディープインパクトの登場で栄華を極め、
世界的な注目を集めるようになった。
ダービー馬はダービー馬からという格言もあるが、
次の世代を担うのはディープの直系種牡馬ではないだろうか。
今年のセールの最高価格は、
当歳セールの「セルキスの2021」(牡)の
4億1000万円でキズナ産駒(父ディープインパクト)だった。
キズナ産駒は当歳20頭の売却で総額は
13億5700万円で種牡馬別でもトップと、
やはりキズナ産駒に期待するバイヤーは多いんだなと
実感する結果だった。
また、1歳セールでも、
初年度産駒が今年デビューしたシルバーステート産駒の
「ギエムの2020」(牡)が2億6000万円、
初年度産駒となるリアルスティール産駒の
「サンタフェチーフの2020」(牡)が1億6000万円、
同じくサトノダイヤモンド産駒の
「ティッカーコードの2020」(牡)が1億5000万円と、
ディープ直系種牡馬は軒並み人気が高かったのが印象的だった。
ポスト・ディープは、ディープ産駒から出るか。
今後もしばらく目が離せそうにない。
サンデーサイレンスが天国へと旅立ち、
それを継ぐようにその仔であるディープインパクトが種牡馬として活躍しました。
そうなると
ディープインパクト産駒の種牡馬に注目が集まるのは
必然であるように思います。
中でも注目を集めているのはキズナのようですが、
果たしてどの種牡馬が「ポスト・ディープ」となるのか、
答えはこれから数年の間で見えてくるでしょうから、
注目して見ていきたいところであります。