今回は西村能一著
『科学の名著50冊が1冊でざっと学べる』
について書いていきたいと思います。
内容
アインシュタインの『相対性理論』や、
ダーウィンの『種の起源』など、
偉大な科学者たちによる名著は誰しもが知的好奇心を刺激されるものだが、
総じて分厚く難解なため、読み通すことは現実的に厳しい。
そこで本書は、
科学分野で「名著」とされる著作の要点を人気予備校講師が整理し、
図版を適宜使いながらわかりやすく解説する内容。
プログラミングやエンジニアリング、サイエンス重視が叫ばれる昨今、
「科学の教養」を身につけたいと考える社会人、学生は多い。
日本人に潜在的に多い
「サイエンス好き」にも訴求できるライトなサイエンス読み物。
感想
自分は科学に関する本をほとんど読んだことがありません。
確実に文系の人間でしたので、
理系を毛嫌いというか遠ざけて生きてきました。
しかしながら、大学時代に「哲学」を学んで以来、
哲学者と科学者とが隣接(共通)していることを知り、
科学に対する興味は常に自分の中にありました。
そんな自分が出会ったのがこの1冊でした。
「哲学とは
「本質を洞察することで、
その問題を解きあかすための考え方を見出す営み」、
科学とは
「実験や観察にもとづく
経験的実証性と論理的推論にもとづく
体系的整合性を探究する営み」である。
また、
「哲学は人間的〝意味の世界〟の本質を探究するものであるのに対し、
科学は〝事実の世界〟のメカニズムをあきらかにする」 ともいえる。」
(本文中からの引用)
サラッと読めて、
科学のことについて知れる(知ったつもりになれる?)というのは、
文系の人間にとって実にありがたいですね。
詳しく記述されすぎるときっと理解できないでしょうし、
実にいいバランスと文章の量で科学の名著50冊が紹介されています。
科学について少し触れてみたい人にお勧めできる1冊だと思います。
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