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自分の好きなこと、特にハロプロ関連の話題とテレビ番組の感想について多く書いています。
『よみがえる変態』 星野源



今回は星野源著『よみがえる変態』について書いていきたいと思います。


内容
とある人間が死の淵から帰ってきた。

――ただいま!!

エロも哲学も垣根なく綴った、
突然の病からよみがえるまでの怒涛の3年間。

アルバム制作やライブ、ドラマ撮影に執筆。

やりたかったことは次々と仕事になったが、片時も休まる暇がない。

自分がなりたいと思う姿を追いかけるほどに消耗していく中、
突然の病に襲われた。

……まだ死ねない。

これから飛び上がるほど嬉しいことが起こるはずなんだ。

死の淵から蘇った3年間をエロも哲学も垣根なしに綴る。


感想
今や星野源さんといえば、
国民の多くに認知され愛されている人物であります。

しかしながらこの本に収録されたコラムが書かれた当時、
星野さんは今よりもずっとマイナーで(失礼!)、
だけどファンはしっかりと付いているという印象がありました。

自分が本格的に星野さんのファンになるのはこの少し後のことで、
当時は今よりもライトなファンで、
星野さんは気になる存在で作品をつい見てしまうという感じでした。

そんな自分でも星野さんが病気で倒れたとニュースで見た時は
大変なショックを受けました。

しかし今になってみれば、これが星野さんにとっての
大きなターニングポイントであったと言えるでしょう。

「このエッセイ集は、
ターニングポイントを迎える瞬間までを捉えた本だと思います。
自分がなりたいと思う姿を追いかけながら
理想とかけ離れている自分を追い込み続けた結果、
精神はだんだんと狂っていきました。
それが限界を迎えて一度死に、
そこから這い上がって戻ってくる辺りまでが
偶然記録されているのがこの作品です。」
(「文庫化に際してのあとがき」からの引用)

この本の中で書かれているように、星野さんは一度死にました。

結果論ではありますが、
ここで一度死んだからこそ、後の活躍があったんだと強く言えます。

この死から蘇っていく様が著されたこの本は、
星野源ファンであれば必読の1冊だと言えますが、
こんなに重い話題を
こんなにも明るく馬鹿馬鹿しく書いたコラムはなかなかありませんので、
幅広い人に読まれるべき1冊だと思います。
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