今回は佐藤優著『メンタルの強化書』について書いていきたいと思います。
内容
いまの世の中、ふつうの精神では心が折れてしまう。
あなたの心を守る仕組みが必要だ!
外務省、特捜検察……巨大組織に屈せず、
心を守り抜いた佐藤優氏が語るメンタルの強化術。
著者によると、ここ最近、講演会や勉強会の後で
“メンタル面の不調”について相談されることが
飛躍的に増えたといいます。
その背景には、日本社会が急速に新自由主義化しているために、
ビジネスパーソンが常に競争圧力にさらされていることがあります。
新自由主義を推進すると弱肉強食の社会になり、格差が拡大。
一旦、転落してしまうと、
そこから這い上がることはほぼ不可能になります。
結果、メンタル面で苦しむ人が増えるというのです。
こうした弱肉強食の社会において、
競争に耐え、勝ち残ることができるのは一握りの人だけ。
彼らは、他人を蹴落としてでも自分は生き残ってみせるという、
良く言えばメンタルの強い人、悪く言えば自分勝手で図々しい──
言い換えると“下品”な人たちである、と佐藤氏は言います。
大半の、繊細で優しい心を持った普通の人たちは、
競争の中でいつか心が折れてしまうだろう、と言うのです。
どんなに必死に頑張って働いても、会社に貢献しても、
自分の「心」=「メンタル」が壊れてしまったら元も子もありません。
ではこれから先、
私たちはどのように働き、どのようにして心を守ればいいのか。
下品になってでも戦い続けるのか、
品格を保ちながら別の戦い方を探すのか。
これからの時代を折れずに、負けずに、
疲弊せずに生き抜くための働き方を提案します。
感想
心を病む、メンタルブレイクするというのは、
当人にとってこれほど辛いことはありません。
自分もメンタルがそう強いほうではありませんが、
メンタルが弱っている時には何も楽しく感じられなくなるのです。
「メンタルを強くしたい、
心を折れないようにしたいと考えたら、やるべきことは2つあります。
1つは自分自身の内面を強くしていくこと。
先ほどお話ししたように心を硬くするのではなく、
しなやかに柔らかくするということ。
もう1つは自分を取り巻く環境を変えていくということ。
できる限りストレスの少ない、
快適な環境に変えていくことが大事です。」
(本文中からの引用)
自分の知人にお医者様から「うつ病」の診断を受けた人が居ますが、
その人は下品な上司に職場で精神を削られていました。
そういったことから言っても、
ストレスの少ない快適な環境に身を置くというのは大事なことです。
職場でのストレスだけではなくコロナ自粛によるストレスなど、
色々なストレスが渦巻いている今だからこそ、
この1冊は読まれるべきだと思います。
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