今回は押見修造作『ぼくは麻理のなか』について書いていきたいと思います。
内容
友達が一人もいない大学生の≪ぼく≫の唯一の楽しみは、
コンビニで見かけた名も知らぬ女子高生を定期的に尾行すること。
いつものようにその娘を尾行していたら突然記憶が飛び、
≪ぼく≫はその娘のベッドで寝ていて、
≪ぼく≫はその娘になっていた。
その娘は≪麻理≫という名だった――。
感想
一時、自分は押見修造先生の作品を夢中で読んでいました。
押見先生の作品はどれもが人間の心の中の闇を描いており、
正直笑えたり楽しんだりする作品たちではありません。
しかしながら、心にしっかりと刻み込まれるというんでしょうか、
忘れることの出来ない作品たちばかりなのです。
そんな作品たちの中でも自分が特に印象的だったのが、
この『ぼくは麻理のなか 』です。
作品の終わり方については賛否両論あるところでしょうが、
自分は押見先生が描いたラストであれば
どんな結末であれ納得せねばならないだろうと思っています。
むしろ、結末が気になる!と読み進めさせた
押見先生の筆力に敬意を表させねばならないでしょう。
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