今回は、
岸本佐知子、三浦しをん、吉田篤弘、吉田浩美著
『『罪と罰』を読まない』について書いていきたいと思います。
内容
読まずに読む!
ドストエフスキーの『罪と罰』を
読んだことのない四人が、
果敢かつ無謀に挑んだ「読まない」読書会。
単行本刊行時に大きな反響を呼んだ前代未聞の試みに、
岸本佐知子の「文庫版あとがき」
矢部太郎の「解説マンガ」を加え、
パワーアップして文庫化!
「読む」愉しさが詰まってます。
感想
『罪と罰』を読まないで『罪と罰』の読書会を行うというのは
前代未聞というか、誰もやろうなんて思わなかったことだと言えます。
そんなことをしようとする人が現れたのも、
やはりこの『罪と罰』という作品が世界的な名著だからでしょう。
しかしながら、この本の著者たちと同じく、
自分も『罪と罰』を読んだことがありません。
でもというべきか、
だからというべきか、
この本をとても楽しく読むことが出来ました。
「名作を読んでいないからといって、あるいは、
読んだけれど大半を忘れてしまったからといって、
恥じたりがっかりしたりすることはないのではないかと思います。
読んでいなくても「読む」ははじまっているし、
読み終えても「読む」はつづいているからです。」
(あとがきからの引用)
この本の心意気というか、この本の素晴らしさは、
三浦しをんさんがあとがきに書いた上記の引用文に表されています。
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