この箱根駅伝の予選会(2023年秋に開催)に
全国の大学が参加可能になるそうです。
従来、箱根駅伝は
「関東学生陸上競技連盟男子登録者」のみ参加が可能となっています。
このことに関する記事が『スポーツ報知』に掲載されていたので以下で紹介します。
箱根駅伝を主催する関東学生陸上競技連盟(関東学連)は30日、
2023年秋に東京・立川市で開催される
第100回箱根駅伝予選会の参加資格を
従来の「関東学生陸上競技連盟男子登録者」から
「日本学生陸上競技連合男子登録者」に広げることを発表した。
これにより、全国の大学が予選会への参加が可能になり、
難関を突破した場合、
2024年1月2、3日に行われる
第100回箱根駅伝本戦の出場権を獲得する。
記念すべき第100回箱根駅伝が大きな転機を迎えることになった。
関東学連はこの日、
同連盟の最高議決機関である代表委員総会において、
第100回箱根駅伝予選会の開催方法を決定。
選考方法は従来通り、
一斉スタートのハーフマラソン(21・0975キロ)に
各校12人以内が出走し、上位10名の合計タイムで出場権を争う。
予選会で敗退した大学の選手で編成される
関東学生連合チームは編成されない。
注目は参加資格。
「日本学生陸上競技連合男子登録者で、
本予選会並びに箱根駅伝本大会の出場回数が
通算4回未満である者に限る」とした。
関東勢以外の大学も箱根駅伝を目指すことが可能になった。
昨年11月の全日本大学駅伝(8区間106・8キロ)で、
関東勢以外で最上位の16位となった関学大、
同2番目で17位の皇学館大、
同3番目で18位の立命大、
今年の全日本大学駅伝関西地区選考会で
トップ通過した大阪経大などが
箱根駅伝予選会に挑戦する可能性がありそうだ。
ただ、全日本大学駅伝で出場15校の関東勢が15位まで占めるなど
関東勢とその他の地区の大学は力の差が大きい。
ハーフマラソンで争う予選会では、
なおさら力の差は広がると見られている。
予選会をよく知るある大学の監督は
「関東勢以外で一番強いチームでも予選会では15位くらいと思う」と話す。
関東勢以外の大学が激戦の予選会を勝ち抜き、
箱根路に駒を進められるか、注目される。
過去に関東勢以外の大学としては
関西大が3回出場
(1928年=9位・出場10校、
31年8位・出場10校、
32年8位・出場9校)。
1964年に立命大(11位・出場17校)
福岡大(13位・出場17校)が特別参加している。
また、2004年に日本学連選抜がオープン参加し、
徳山大、京産大、立命大、岡山大、
北海道教育大大学院の選手が出場。
20チーム中6位相当と健闘した。
101回大会以降の開催方法については今後も検討を重ねていくという。
また、関東学連は「箱根駅伝100回記念ロゴ」を制作し、この日、発表した。
これは画期的なことであります。
日本人にとってお正月の風物詩である「箱根駅伝」ですが、
これは日本全国の大学が参加できる大会ではないことは
よく知られたことであります。
しかしながら、正月に2日間「箱根駅伝」を観ていると、
「箱根駅伝」を制した大学が日本一というような錯覚をしてしまうんですよね。
それぐらい影響力のある大会であります。
今回、全国の大学に門戸が開かれるわけですが、
「箱根駅伝」の出場への壁は厚いと言えます。
「箱根駅伝」出場を目指して
全国の有力選手は関東の大学に進学していますので、
関東以外の大学にとっては出場すること自体が容易ではないのです。
しかしながら全国の大学が出場可の「箱根駅伝」というのは、
まさに日本一を決める大会ということになりますので、
エキサイティングなものになりそうであります。