今回は朝日新聞社・編
『コロナ後の世界を語る 現代の知性たちの視線』
について書いていきたいと思います。
内容
変わりゆく世界を理解するために、
22人の論客が「知」の扉を開く!
イアン・ブレマー、磯野真穂、伊藤隆敏
大澤真幸、荻上チキ、角幡唯介、鎌田 實
五味太郎、斎藤 環、坂本龍一、ジャレド・ダイアモンド
東畑開人、中島岳志、福岡伸一、藤原辰史
ブレイディみかこ、藻谷浩介、山本太郎、柚木麻子
ユヴァル・ノア・ハラリ、養老孟司、横尾忠則
(五十音順、敬称略)
新型コロナウイルスは瞬く間に地球上に広まり、
多くの生命と日常を奪った。
あちこちで分断と対立が生じ、先行きは不透明だ。
私たちはこの危機とどう向き合えばよいのか。
各界で活躍する精鋭たちの知見を提示し、
アフターコロナの世界を問い、日本の未来を考える論考集。
感想
日本だけでなく世界の識者たちが
新型コロナウイルスに関して語った論考がまとめられた1冊です。
「ヒトは適当に感染し、適当に病気になり、適当に治癒する。
これならウイルスはヒト集団の中で生き続ける。
ヒト集団全体を滅ぼしてしまっては、共倒れになってしまう。
「新しい」ウイルスとは、新たにヒト集団に登場し、
そこに適応していくまでの過程にあるウイルスである。
コロナもやがてそうなるはずで、
薬剤が開発され、多くの人が免疫を持ち、
一種の共生関係が生じて、いわば不要不急の安定状態に入る。 」
(本文からの引用)
上記で引用した話は養老孟司さんによるものです。
いま再びコロナウイルスが広がりつつありますが、
これは不要不急の安定状態に入る過程と見ることができるのでしょう。
はたして一種の共生関係が生じる日は近いのでしょうか。
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