今回は磯田道史著
『徳川がつくった先進国日本』について書いていきたいと思います。
内容
江戸時代には、内乱、自然災害、侵略など数々の危機があった。
にもかかわらず、なぜ平和は保たれたのか。
そこには、
血生ぐさい戦国の風潮から脱し、
民を慈しみ、
人命を尊重する国家へと転換していった為政者たちの姿があった。
“徳川の平和”がもたらした大いなる遺産を、
4つの歴史的事件から時代をさかのぼって解説する。
感想
4つの歴史的事件を概観することで、
江戸時代の平和はなぜ成立したのかを解説していく本です。
「歴史家として確言しますが、
落とした財布が世界で一番もどってくる日本、
自動販売機が盗まれない日本、
リテラシーの高い日本人、
これらは明らかに「徳川の平和」のなかでできあがったものです。 」
(「はじめに」からの引用)
時代劇の舞台となることが多い江戸時代ですが、
この江戸時代が今の日本人の精神性に影響与えたと言われると、
本当に?と思う人は少なくないでしょう。
しかしながらこの本を読むと、
「徳川がつくった先進国日本」というタイトルの意味がよく分かるのです。
厚い本ではなく読みやすさもあるので、一読することをおススメします。
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