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自分の好きなこと、特にハロプロ関連の話題とテレビ番組の感想について多く書いています。
『死という最後の未来』 石原慎太郎、曽野綾子



今回は、
石原慎太郎、曽野綾子著
『死という最後の未来』について書いていきたいと思います。


内容
キリストの信仰を生きる曽野綾子。

法華経を哲学とする石原慎太郎。

対極の死生観をもつふたりが「老い」や「死」について赤裸々に語る。

死に向き合うことで見える、人が生きる意味とは。

歳はひとつ違い、家も近所で、昔からの友人。

だが会う機会は多くはなかったという石原氏と曽野氏。

そんなふたりが
「人は死んだらどうなるのか」
「目に見えない何か、はある」
「コロナは単なる惨禍か警告か」
「悲しみは人生を深くしてくれる」等々、
老いや死、人生について語り合う。

老境のふたりにとっての孤独や絶望、
諦観や悲しみ、そして希望とは。


感想
この本の著者の1人である石原慎太郎さんは
2022年2月1日に逝去されました。

そんな石原さんが生前に、
作家仲間である曽野綾子さんと
「死」をテーマに対談した模様が収められたのがこの1冊です。

「いや、死ぬのはつまらんでしょう。
死にたくはないですね。
死というものが何だかわからないから、
死んでも死にきれないんです。
むろん、命に限りがあることはわかっている。
しかし、死の実体というものはわからないでしょう。」
(本文からの引用)

この本を読んでよく分かりますが、石原さんは死に抗おうとしています。

文壇、政治の世界と様々な場所で戦い続けてきた石原さんは、
死に対しても戦いを挑もうとしていたのです。

戦う男・石原慎太郎の戦う姿勢がよく分かる1冊であり、
それと正反対の姿勢の曽野さんとの対比が面白い1冊でもあります。
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