4大大会の男子最多だったナダルに並ぶ通算22勝目をあげました。
このことに関する記事が『日刊スポーツ』に掲載されていたので以下で紹介します。
<テニス:全豪オープン>◇29日◇メルボルン◇最終日
男子シングルス決勝で第4シードの
ノバク・ジョコビッチ(35=セルビア)が
10度目の大会制覇を実現した。
4大大会初優勝狙った
第3シードのステファノス・チチパス(24=ギリシャ)に
6-3、7-6、7-6のストレート勝ち。
4大大会の男子最多だったナダルに並ぶ通算22勝目となった。
涙が止まらない。
優勝が決まると、観客席に飛び込むと、仰向けになってしばらく動けない。
観客席を出てもベンチに座ると、タオルに顔を伏せて嗚咽した。
「ここまで家族、仲間がついてきてくれた。
感謝している。
コート内外で無理や無茶を言っても支えてくれた。
わたしのわがままを許してくれればと思う。
このトロフィーは私だけの物ではない。
チーム、家族、仲間、みんなで勝ち取ったもの」
大事な試合だった。
この試合の勝者が、30日に更新する世界ランクで1位となる。
まさに現在の世界一を争う戦いは熾烈(しれつ)を極めた。
第1セットこそ、ジョコビッチが順当に取ったが、第2セットは接戦の展開。
ゲームを取られると苛立ちを隠せず、大声でわめく場面もあった。
それでもメンタルをうまくコントロールしならがら立て直し、第2セットも制す。
第1セットに続き、70分に及ぶ長期戦のセットを奪うと勢いに乗った。
第2セットもチチパスの強列なサーブに苦しみながらも、
ベテランらしい巧みなプレーでポイントを重ね、
タイブレークの末に競り勝った。
第3セットも一進一退の手に汗握る攻防を繰り広げた。
6-6からタイブレークに突入すると、
鮮やかなリターンを決めるなど5ポイントを連取し、抜け出した。
相手の粘りにもあったが、最後はチチパスのショットがアウト。
7-5として勝利が決まると、会場は歓喜に包まれた。
因縁の大会でもあった4連覇のかかった昨年は
新型コロナウイルスのワクチン未接種を理由に、
オーストラリアを国外退去処分となり、出場できなかった。
さまざまな思いを乗り越えながら、
今大会は歴代最多となる全豪27連勝をしながら、
決勝の舞台に戻っていた。
4大大会最多タイとなる22度目の優勝。
全豪は10度目の制覇となった。
大会前から左脚に不安を抱えながらの偉業。
「(昨年の欠場は)過去のこと。
いい思い出の方が多い」と大会前に話していたが、
昨年の全豪の悪夢は完全に拭い去った。
ジョコビッチがナダル選手の記録に並んだということで、
まさに史上最強の王者となった(並んだ)わけです。
本当に凄いことですね。