FC2ブログ
cloudy
自分の好きなこと、特にハロプロ関連の話題とテレビ番組の感想について多く書いています。
あれから2年―改めて気付かされた「言葉の力」
2011年3月11日、東日本大震災がおきました。
今日であれからちょうど2年になります。

震災直後、日本全国が津波の恐ろしさに唖然とさせられました。
その津波の被害がニュースで報じられる中で飛び込んできたのが、あの原発事故のことでした。
自然の脅威と同時に我々は原発の恐怖にも晒されることになったのです。

そんな中で日本全国で「絆」という言葉がよく使われるようになりました。
「絆」という言葉は、被災地が復興を目指すことへの日本人の合言葉として的確であるように思えました。
しかし同時に、この言葉が上滑りしているような気がしていたのも事実です。
言葉だけで、何も変わらない現状、何も変えられない現状に、皆が忸怩たる思いを持っていたと思います。

震災から1年が経った2012年春、
被災地である石巻市にある宮城県石巻工業高等学校が第84回選抜高校野球大会に出場しました。
そして開会式で、石巻工の阿部翔人主将が以下のような選手宣誓を行ないました。

「宣誓。東日本大震災から一年、日本は復興の真っ最中です。
被災をされた方々の中には、苦しくて心の整理がつかず、
今も、当時のことや、亡くなられた方を忘れられず、悲しみに暮れている方がたくさんいます。
人は誰でも答えのない悲しみを受け入れることは苦しくてつらいことです。
しかし、日本が一つになり、その苦難を乗り越えることができれば、
その先に必ず大きな幸せが待っていると信じています。
だからこそ、日本中に届けましょう。感動、勇気、そして笑顔を。見せましょう、日本の底力、絆を。
我々、高校球児ができること、それは、全力で戦い抜き、最後まで諦めないことです。
今、野球ができることに感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います。
平成24年3月21日、選手代表、宮城県石巻工業高等学校野球部主将、阿部翔人」

我々は、「言葉の力」の限界というものを震災後に痛感させられました。
そんな中で発せられた阿部主将の選手宣誓は、
もう1度我々に「言葉の力」の存在を教えてくれたのではないでしょうか。

もちろん行動すること大事でありますが、声を上げること、言葉に発することもまた、立派な行動なのです。
言葉は人を励まし、人を勇気付け、人を元気にします。
改めてこの大切なことに、阿部主将の選手宣誓が気付かせてくれたのです。

震災後、色々な震災に関する書籍が発売されてきました。
そんな数多くの書籍のなかでも一際目を引く作品が3月2日に発売されました。
それが、いとうせいこうさんの『想像ラジオ』です。
『想像ラジオ』は、震災を受け、いとうさんが16年の沈黙を破って執筆をした新作小説です。
作品中では、生者と死者の新たな関係を描きながら、「言葉の力」ということが非常に重視されています。

この作品を見ても思いますが、やはり「言葉」は偉大です。
「言葉の力」、この力に気付いた今、我々は被災地に言葉を発信する義務があると思うのです。


みんなの甲子園2012 ~第84回選抜高等学校野球大会全記録~ [DVD]みんなの甲子園2012 ~第84回選抜高等学校野球大会全記録~ [DVD]
(2012/07/27)
スポーツ

商品詳細を見る

想像ラジオ想像ラジオ
(2013/03/02)
いとう せいこう

商品詳細を見る
スポンサーサイト



コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック